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バルセロナ名物『人間の塔』

スペインのお祭りと言えば何を思い浮かべますか?

牛追い祭り

トマト祭り

サン・ホセの火祭り etc...

さすがは情熱の国スペイン。どれも激しいお祭りが多いですね😅

そんな世界的にも有名なお祭りの多いスペインですが、来週23日から26日にかけて、バルセロナ最大のお祭り『メルセ祭り』が行われます。

もちろんスペインでもまだコロナの影響により、例年と同じく大規模とはいかないまでも、音楽ライブ、花火、3Dマッピング、民族衣装でのパレード、スポーツイベントなど、まん延防止策を取りながらも執り行われる予定です。

【メルセ祭り(La Mercè)】

このメルセ祭りは、バルセロナの守護聖人、聖女メルセの祝日(9月24日)を祝う祭典として1902年から開催されています。

夏に別れを告げて秋を迎えるためのお祭りとして、町のあちこちで様々なイベントが繰り広げられます🎆

そして、そのメインイベントとなるのが、今回ご紹介する「人間の塔」です。

実はこの人間の塔は、メルセ祭りの時だけに行われるものではなく、年間を通して何度かお目にする機会があります。

お祭り好きなスペイン人のことですから、大小さまざまなお祭りでもこの人間の塔を披露します。

私も偶然にも2年前の2月にこの人間の塔を直に見ることができました😁

【人間の塔(Castells)】

今では主にカタルーニャの名物として知られていますが、もともとはバレンシアの「ムイシェランガ」という人間の塔が起源とされています。

それがお隣タナゴラへ伝わりカタルーニャ全土へ広がったとされています。

バレンシアでは宗教行事のお祭りの踊りの一つでしたが、17世紀にカタルーニャに伝わると宗教的な要素が抜け、独自の進化をし、競技的な要素が加わり現在の形となりました。

日本でも小学校の運動会でも披露されることのある組体操ですが、以外にもルーツはここからきているようです。

塔の形も様々で、高さや円の大きさによって構成を変えていきます。

大きいものとなると最下部にいる人の肩には、重さが分散されても約300キロもの負担がかかるともいわれています。

なので、塔を組む本人は強靭な体力と体格が要求されます。

年齢や性別も様々で、上に行くほど体の軽い女性や子供が上段に上っていきます。

最上部はまだ5,6歳くらいの小さい女の子だったりしますから見ている方もドキドキです。

自分なら、せいぜいできて3段構成の上から2段目くらいかなと😓

地域ごとのチームでカラー分けされ、より美しい塔を造り上げたチームが称えられます。

また見どころの一つに、最上段に上った子供が前面の市庁舎のバルコニーに引き上げられる場面などもあり、見る側としても終始驚かされます。

なんだか見ていると、老若男女が街中で運動会の出し物をしているような感覚に陥りました。

もちろんいい意味ですよ。

様々な世代の男女が一丸となって取り組む姿は見ていて感動しますし、勇気も与えてくれます。

日本でも様々なお祭りはありますが、これだけ人と人との結びつきを強く感じられるものは見たことがありませんでした。

しかもバルセロナという大都市の中心です。

観光客もごった返すような街中でそうしたお祭りが伝統として息づくスペインの文化に改めて親しみを感じました。

次の世代に伝統をつないでいこうという思いは、きっと日本人のそれより強いと思います。

自国の文化の誇りを持っているからこそ、他の国の者を魅了しているのでしょうね。

日本もともかく、自分が誇れるものは何かあったかな🙄

そして、早くスペインの熱いお祭りを直で体験できるようになるといいですね!

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