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よくある
ご質問

FAQs

スペインワインに関するご質問

スペインワインの主なブドウ品種は何ですか?
スペインではさまざまなブドウ品種が栽培されていますが、主な品種としては黒ブドウではテンプラニーリョ、ガルナチャ、モナストレル。白ブドウではアルバリーニョ、ベルデホ、アイレンなどがあります。広大な土地を有するスペインの為、地域によっても栽培される品種は異なり、それぞれの土地の特徴も良く表れてきます。
スペインワインの主な産地はどこですか?
スペインワインの主な産地には、リオハ、リベラ・デル・デュエロ、ラ・マンチャ、プリオラート、カタルーニャ、バレンシア、ガリシアなどがあります。リオハは最も有名な産地で、赤ワインの生産が盛んです。リベラ・デル・デュエロはテンプラニーリョ種を使用した優れた高級ワインを生産しています。ラ・マンチャはスペイン最大のワイン生産地で、リーズナブルな価格のワインが多くあります。プリオラートは高品質な赤ワインの産地として知られ、カタルーニャは昔から陶器を使用し醸造する地域としても有名です。バレンシアは果実味豊かでコストパフォーマンスに優れたワインが有名で、ガリシアは世界が注目するアルバリーニョ種を使用した白ワインの生産地です。
スペインワインと他の国のワインとの違いは何ですか?
ワイン業界では古くからワインを生産してきた国をオールドワールド(フランス、スペイン、イタリアなど)と呼び、比較的近代に発達してきたワイン生産国をニューワールド(アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、チリなど)と呼んで区別しています。スペインはオールドワールドの一国になりますが、国内紛争が長く続いてきた影響もありオールドワールドの中でも世界に向けてワインを発信できるようになったのは比較的最近のことになります。そのオールドワールドの中でも地理的に日照量が多く温暖な地域が多い為、赤白ワイン共に果実味が豊かなワインが多く産出されています。また、スペインには古くから育てられている固有品種も多くある為、品種のバラエティーも豊かです。そして何より価格の面でも、他国に比べ比較的少ないコストで高品質なワインを産み出しています。
スペインワインの年々の生産量や輸出量はどのように変化していますか?
スペインでは年々、ぶどう栽培面積は減ってきていますが、それでも消費量と輸出量は年々増加しています。以前はバルクワインと呼ばれるボトリング前のワインが輸出の中心になっていましたが、品質改善や国際市場の嗜好の変化から、近年はボトルワインの輸出が増加傾向となっています。
スペインワインにおける近年のトレンドや新しい動向はありますか?例えば、自然派ワインや特定地域ワインの人気など。
スペインでも最近は自然派ワインと言われるものが人気になってきています。そもそも乾燥したスペインでは栽培中の病気も少ないため、以前から農薬は極力抑えて栽培されてきました。それが最近ではさらに進んだビオディナミで栽培する生産者も増えてきました。そうしたワインはより軽やかで食事との相性も良いとされています。これまでは重めのワインが主流でしたが、スペイン国内でも食事に合わせたワイン造りへと変化しています。また産地に関してもこれまでリオハやプリオラートと言った銘醸地に注目がされてきていましたが、最近では各産地でもその産地らしさが求められてきました。それはワインを造る側でも、飲む側としても知見を広げる良いきっかけになっているように思います。
重くないスペインワインはありますか?
はい、スペインには重くない軽やかなスタイルのワインもあります。特にスペイン北部の地域や一部のワイン産地では、軽やかでフレッシュなワインが生産されています。例えば、アルバリーニョやベルデホといった白ワインは爽やかな酸味とフルーティーな特徴を持ち、比較的軽やかなスタイルです。また同じスペイン北部で栽培されている黒ブドウのメンシア種もフランスのピノ・ノワールと比較されるなど、淡いタンニンと旨味の強い品種として注目が高まっています。
スペインワインの試飲やテイスティングをする機会はありますか?
最近は飲食業界やプロ向けの試飲会だけでなく一般の消費者向けのワインイベントやフェア、ワイナリー主催の試飲会などもあります。その他デパートが主催するワインの試飲販売会などもある為、そういう機会にはメーカーごと多数のワインを試飲しながら自分の好みに合ったワインを探すことができます。
スペインワインの評価ガイドや評価誌はありますか?
はい。スペインでは主に「ギア・ペニン」というガイド誌が広く活用されています。主催のホセ・ペニンさんがスペイン全土のワインを試飲し、評価付けをしています。アメリカで有名なパーカー・ポンとの違いは、まずスペインワイン専門と言うところと、点数に加味される要素が、その地域性が表れているかどうかというところです。主に90点以上のもが高評価とされており、スペインのその地域の風土が現れた優れたワインとされています。なので、その土地の違いを楽しむ基準の一つとして参考とされてみても良いと思います。
スペインのワイナリーを見学したいのですが可能でしょうか?
はい。スペインでは多くのワイナリーで一般の方の見学を受け付けています。ワイナリーによって見学のスタイルは様々ですが、主に畑の説明や醸造所の案内、ワインの試飲などを行っています。また場所によってはワイナリーにレストランが併設していたり、宿泊施設を設けているところもあるので、時間やプランに応じてワイナリーを楽しむことができます。ただし個人でワイナリーを回るにはレンタカーなどが必要になってくるため、旅行会社のワイナリーツアーに参加するか、個人の旅行業者にワイナリーツアーをカスタマイズして頂く事をお勧めします。

パラジャパンの扱うワインに関するご質問

貴社の扱うスペインワインが飲めるスペインバルやレストランはありますか?
はい。基本的には全国のスペインバルやレストランなどの飲食店様へ流通させて頂いております。時期やタイミングによってご提供頂いている飲食店様やワインのアイテムも流動性がありますので、特定のお店を取り上げさせて頂く事は控えさせて頂きますが、見かけた際は、是非ご賞味下さい。
辛口ワインが苦手です。貴社の扱うスペインワインの中で、フルーティーで甘口で飲みやすいワインはありますか?
はい。ワイン愛飲家の方だけでなく、ワインを飲みなれていない方からもご好評を頂いている、フルーティーでほのかに甘みのあるマルティン・コダックス社の「マリエッタ」という白ワインがございます。また、赤ワインでもほのかに甘みが感じられるボデーガス・クンケイロ社の「カサル・ド・ビラ・ティント」という商品もございます。
貴社のスペインワインの中で、特に人気や評判の高いワインはなんですか?
業務用や小売用、販売されている地域など、用途やシチュエーションによっても変わってきますので、一概に特定のワインを選ぶことはできませんが、人気のワインや、好評いただいているワインはセット販売などもしておりますので、そちらも参考にされて下さい。
贈答用高級ラインのワインはありますか?
はい。贈答用に適したワインもございます。もちろん価格だけで選ぶのではなく、送られる方や、目的に合ったワインを見つけて頂けるような商品ラインナップを目指しております。
ワイナリーから私の自宅に届くまでの工程を教えてください。

以下の工程でワイナリーからご自宅まで配送されています。

  1. ワイナリーにて保管しているワインを現地の配送業者が引取り、出港する港まで定温にて輸送。
  2. 各ワイナリーから集められたワインを定温管理されたコンテナに積み込み船便にて日本の港まで輸送。
  3. 港から定温管理倉庫に運ばれ、検品後、保管し、ご注文の都度、国内配送業者によって管理倉庫からご自宅までお届け。
送られてきた商品が破損してきたときの保証は?
倉庫から出荷直後に破損が起きた際には、分かり次第ご連絡させて頂きます。またお客様宅への配送途中で破損が起きた場合には、代替品をご用意させて頂きます。
日時指定はできますか?
はい。可能です。ご希望の日付と時間帯をお選び頂けます。

パラジャパンの輸入システムや生産者に関するご質問

貴社がスペインワインを輸入する際に、地元の生産者との直接取引を行っていますか?それによって得られる利点や付加価値はありますか?
はい。地元の生産者と直接やり取りをして、仕入れています。そうすることで、より詳細なワイナリーの環境や風土、生産者の思想や哲学がわかり、日本の消費者にも生産者の思いをダイレクトに伝えることができると考えています。また、直接話しをすることで、日本の市場についても理解を深めて頂き、日本の市場に見合ったワインの提案を頂いたり、価格交渉などにも応じて頂きやすくなります。そしてなにより品質に関する意識も共有することで、送られてくるワインの不良を最小限に抑えることができます。
貴社がスペインワインを輸入する際に、生産地やワイナリーの歴史や背景について調査や研究を行っていますか?
はい。実際に現地ワイナリーを訪問し、生産者に会うことで、その歴史やワイナリー設立に至った経緯なども伺っています。スペインだけでも約4,300件のワイナリーがある為、そのワイナリーの独自性を探ることは重要なことと考えています。ワイナリーや生産者を知ることによって日本との類似性や相違性も見えてきて、よりスペインの文化的な部分にも理解を深めることができます。
貴社がスペインワインを輸入する際に、品質や信頼性を確保するための取り組みはありますか?
弊社では基本的にはワイナリーと直接取引をすることが品質や信頼性の確保につながると考えています。直接ワイナリーの方と話すことによって互いの意思の共有ができ、品質に関しても日本の市場で求められているレベルをワイナリーにも伝え共有することができます。その他、日本に貨物が到着後は、私たち自身で管理倉庫にて1本1本汚れや、ラベル不良がないかを検品して、不良の際は、良品とは分けて管理しています。
ナチュールワイン専門ショップです。ナチュールワインを輸入する予定はありますか?
弊社では特にナチュールワインというカテゴリーにてワインの選定をしておりません。その為、オーガニックワインもあれば、ビオディナミにて栽培している生産者もいらっしゃいます。また、オーガニック認証マークを取っていないワインに関しても、自然な造りを心がけている生産者はおりますので、今後もナチュールワインというカテゴリーに分けることではなく、良いワインを造る生産者のワインを取り扱っていけたらと考えています。
スペイン以外の国のワインを輸入される予定はありますか?
現在はスペインワインのみの取り扱いとなっておりますが、他国産でも味わい、エチケットの独創性、価格に見合うワインに出会うことができたら、取り扱うことも視野にいれております。
シェリー酒が好きです。シェリー酒を輸入する予定はありますか?
現在のところ、予定はございません。シェリーを醸造しているワイナリーも数が限られている為、現在は日本でもほとんどのワイナリーのシェリーが輸入されています。ただし、生産者とのご縁を頂き、未だ輸入されていない美味しいシェリーに出会えた際は検討することもございます。

スペインの料理・文化に関するご質問

スペイン料理はどんなものがありますか?
代表的な料理としては、パエリア、トルティーヤ(スペイン風オムレツ)、タパス(小皿料理)、ハモン・イベリコ(生ハム)、ガスパチョ(冷製スープ)、チュロス(揚げパン)などがあります。また、地域によっても特色があり、バスク地方のピルピルやアンダルシア地方のサルモレホなど、各地域の特産を活かした独自の料理が存在します。
スペインワインと合う料理は何ですか?
スペインワインは様々な料理と合わせやすいと思います。もちろんスペイン料理との相性は抜群ですが、その他和食や中華などにも合わせてもお楽しみ頂けます。もともとスペインの食文化はほとんどスパイスやハーブなどの調味料は使用せず、素材の味わいを引き出しオリーブオイルと塩をメインにシンプルな味付けがされてきました。またお米や魚も多く食されている為、日本とも共通する食文化がみられます。そうしたことから、素材を活かした和食などとのペアリングもお楽しみ頂けます。
スペインの人はスペインワインばかり飲んでいますか?
スペイン人の多くは地元で造られたワインを多く飲む傾向があります。ただしバルセロナやマドリッドなどの大都市では様々な産地のワインを楽しんでいるように思います。また最近は自国のワインだけでなく、他国のワインも多く流通している為、ワインバーでもフランスやアメリカワインなども見かけるようになりました。その他、最近では若い方のワイン離れも問題になってきており、ワインの代わりにビールやカクテルの需要が増えてきているようです。
スペインの人たちは、みな陽気ですか?
基本的にはラテンの国なので多くの人が陽気な性格をしています。ただし地域によっても、性格の違いが感じられます。カタルーニャやガリシアでは真面目な性格の方が多いようにも感じますし、逆にアンダルシアのような南部ではより陽気で情熱的な方が多いようにも思います。

ワイン全般に関するご質問

収穫年によって味は変わりますか?
ワインは農作物なので、収穫年により味わいは変わることがあります。近年では温暖化が進み、毎年天候の変動が大きくなっています。その為、栽培期間中に予想しない天候に見舞われることも少なくありません。それでも長年の栽培経験から栽培家は上手に収穫量をコントロールしています。また最近では醸造技術の向上により、収穫年による品質の変化は少なくなってきました。特に日常的に口にするワインに関しては収穫年をそこまで気にする必要はないかと思います。一方長期熟成させるような高品質なワインに関しては、その収穫年のぶどうの品質が大きく影響することもある為、評価や専門家のレビューを参考にされるのも良いと思います。
どんなワインでも熟成させたら美味しくなりますか?
いいえ、全てのワインが熟成させれば美味しくなるわけではありません。ワインの熟成は、そのワイン自体の特性や品種、生産地、製造方法などに依存します。一部の高品質な赤ワインや一部の白ワインは、熟成によって複雑さや味わいの深みが増します。また、熟成期間もそのワインの持つポテンシャルによる為、最も良い飲み頃を迎えるピークを見極めるのは困難とされます。ですが、一般のワインでも良い保管状態を保てれば、それなりの熟成を楽しむことも可能なため、どんなワインでも育てる楽しみというものはあるでしょう。
ブドウの木はどのくらいの寿命があるのですか?
ブドウの木の寿命は、環境下によって異なりますが、一般的には約20年から100年以上続くことがあります。寿命は栽培条件、品種、病気や害虫の影響などによって左右されます。適切な管理と剪定、病害虫対策が行われれば、ブドウの樹齢も長くなります。一部地域の古いブドウの木は数百年にわたって生き残っており、貴重な遺産として保護されています。ブドウの木は年を重ねるごとに品質や収量が変化することもありますが、適切な管理が行われれば、長い間美味しいブドウを実らせることができます。
ワインコンクールの金賞は、信用してよいですか?
最近は世界各国で大小さまざまなワインコンクールが開催されています。世界中のワインを対象にした世界的に有名な「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード」、「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」、「サクラ・ワインアワード」、「ムンドゥスヴィニ」などがありますが、その他にも一定の地域だけで評価される小規模なワインコンクールなどもあります。その為、金賞と一言にいってもその価値は様々で、すべてを鵜呑みにするのはお勧めできません。確かに一定の評価によって得られたものなので、ワイン選びの参考の一つにされるのは良いでしょうが、最終的にはご自身の好みの味わいを見つけて楽しんで頂けたらと思います。
白ワインにするか赤ワインにするかどのように決めたらよいですか?
その日の気分や食事の内容、シチュエーションで好きな方を選ぶのをお勧めします。もちろんどんな料理にも赤ワインを合わせたい方もいるでしょうし、また逆もあると思います。基本的にはお肉料理には赤ワイン、お魚料理には白ワインと言われますが、何より個人の好みを優先して選んでみて下さい。
ロゼワインはどのように造られているのですか?
ロゼワインは、黒ブドウの皮と果汁の接触時間を短くすることで作られます。通常、赤ワインは果汁とブドウの皮との接触を長くし、色素やタンニンを抽出しますが、ロゼワインではその接触時間を短くします。一般的には、黒ブドウの果汁と皮を一定期間浸漬させ、その後、ブドウの皮を取り除いて果汁を分離する方法です(セニエ方式)。そのように得られた果汁は、ピンク色や淡い赤色になります。その後は、白ワインと同じプロセスで醸造していきます。ロゼワインと一言に行っても色調や味わいの幅も広いため、併せられる料理の幅も広がります。春に飲むイメージが強いロゼワインですが、そうしたことから普段の食事でも活躍してくれます。
瓶内二次発酵とは何ですか?
瓶内二次発酵とはスパークリングワインを製造するときの方法になります。ワインが発酵する際、酵母が糖分を食べてアルコールと二酸化炭素(炭酸ガス)を発生させます。この二酸化炭素を利用しスパークリングワインは造られます。スパークリングワインを造る方法はいくつかありますが、瓶内二次発酵とは通常通り発酵させてできた白ワインを瓶詰めし、その中にさらに酵母と糖分を加えて密封します。すると瓶の中で再度発酵が起こりその際に発生した二酸化炭素が時間と共に液体に溶け込み、それがスパークリングの泡となります。フランスのシャンパーニュ地方で生み出された製法で、現在はフランスのシャンパン、スペインのカバ、イタリアのフランチャコルタが全てこの瓶内二次発酵で造られています。
カバとスパークリングワインの違いは何ですか?
カバとスパークリングワインの主な違いは、生産地と製法にあります。カバはスペインのカタルーニャ地方等で生産されるスパークリングワインであり、伝統的な製法で作られます。カバは通常、チャレッロ、マカベオ、パレリャーダなどのブドウ品種を使用し、フランスのシャンパーニュ地方のシャンパンと同じく伝統的な瓶内二次発酵によって造られます。一方、スパークリングワインは広義には、世界中で様々な方法で作られる炭酸ガスを含むワインを指します。要するに、カバはスペインの特定の製法で製造されるスパークリングワインと言えます。
最近、自然派のワイン(ナチュール、ビオ、無農薬、ヴィーガン)が流行っていますが、それぞれの違いを教えてください。
自然派ワイン、ナチュールワインと言うカテゴリーがあるように思われていますが、実はそのカテゴリーには明確な基準があるわけではありません。もちろん自然な造りを目指して造ったワインの総称ではありますが、言葉自体は日本で生まれたものになります。スペインをはじめ世界のトレンドとして、生産者はできる限り自然に負担の少ないワインを造ろうと努力しています。まずビオ(有機)ワインは、合成化学薬品の使用を避け、有機栽培に基づいて造られます。無農薬ワインは、農薬の使用を完全に避けたワインです。ヴィーガンワインは、動物性製品の添加物を使用せずに造られています。オーガニックやヴィーガンは国際機関の認証マークもある為、それを取得し表記しているものが多くありますが、まだまだその認証マークを取らずに同じような造りをしている生産者も多く存在します。
ヴィーガンワインについて詳しく教えてください。
ヴィーガンワインは、ブドウ栽培、ワイン製造工程で動物性の成分や製品を使用せずに作られたワインのことです。通常、ワイン製造には魚の鰭や卵白などの動物性の清澄剤が使用されることがありますが、ヴィーガンワインでは植物性の清澄剤や粘土鉱物であるベントナイトを使用します。
オレンジワインとは何ですか?
オレンジワインは、白ブドウを使って作られるワインの一種で、赤ワインの醸造工程と同じように白ブドウの果皮や種子を一緒に発酵させることで、白ブドウの果皮からも色素を抽出し程よく酸化することにより、オレンジがかった色調が生まれます。その為、オレンジワインは通常の白ワインよりもタンニンや酸味が強く、複雑な風味が感じられます。オレンジワインはもともとジョージア付近で古代から造られており、自然派ワインやアンフォラでの熟成とも関連しています。
ワインを保管するのには、温度管理が必要ですか?
ワインを最適な状態で保管するためには温度管理が重要です。ワインは温度変化に敏感で、高温や急激な温度変動は品質を損なう可能性があります。一般的に15度前後の涼しい場所で保管することをお勧めします。また、ワインは光や振動、湿度にも注意が必要になります。市販のワインセラーに保管するのが間違いないですが、ワインセラーがなくても、真夏を除いてクローゼットや地下室などの場所で保管することもできます。また一時的な保管であれば、たとえ冷蔵庫でも数か月なら品質が変化することはほとんどありません。
抜栓した後、どのくらい日持ちしますか?
抜栓直後からワインは酸化が進み、品質が少しずつ変化していきます。一般的には、白ワインは2〜3日、赤ワインは3〜5日程度で飲み切るのが推奨されていますが、残量や保存方法によっても異なってきます。また、ワイン自体の品質によっても大きな違いが出てきます。酸化を遅らせたい場合はワインストッパーや真空ポンプを使用するのがよいでしょう。それと冷蔵庫で保管することも推奨します。ただし、酸素と触れることによって眠っていた香りが目覚めることもあるので、必ずしも抜栓直後が飲み頃とは限りません。二日目の方がよりおいしく感じるワインも多くあります。日々変化していく味わいや香りの違いを観察するのもワインの楽しみの一つだと思っています。ただし、美味しいワインはあっという間に無くなってしまいますが。
グラスによって味は変わりますか?
グラスの形状や素材は、ワインの味わいに大きく影響します。その為、白ワイン専門のグラスや赤ワインでもボルドータイプ向きのグラスや、ブルゴーニュ向きのグラスがあるようにグラス選びはワインの品質を最大限に引き出す重要な要素になります。極力ガラスは薄い方が良いとされますが、そうすることで口に触れる際にダイレクトにワインの味わいを感じることができます。もちろん個人の好みもありますので、ガラス材に限らず陶器や木材でも良いと思います。最近は素焼きの陶器に注ぐとアンフォラ(陶器の甕)で熟成させたようなニュアンスが生まれるなど一部の愛飲家間で話題になっています。
コルクとスクリューキャップのどちらがいいですか?
一昔前までは長期熟成させるワインにはコルクを使用し、スクリューキャップは早飲みタイプのワインに使用されている印象がありましたが、最近ではスクリューキャップでも長期熟成ができるものもあり、オーストラリアやニュージーランドではすでに99%以上のワインがスクリューキャップを使用しています。コルク栓はクラシカルで高級感を演出してくれる一方、ブショネ(コルクの汚染でワインに不快な風味が溶け出す現象)という、デメリットも持ち合わせています。コルクにしてもスクリューキャップにしてもそれぞれの特徴があるので、どちらがいいかと言う最終的な判断は現時点では難しく、それぞれに一長一短があります。
一度飲んだワインの名前が覚えられません。
日本だけでも何万本と言う種類のワインが輸入され、日々新しいワインが輸入されています。その為、一つ一つのワインの名前を覚えることは容易ではありません。最近ではラベルの写真を撮るだけでワイン名が表記される便利なアプリ(VIVINO、VINICA等)もある為、そうしたものを利用するのもよいでしょう。さらにアプリを利用すれば、自分のワインの感想や印象なども残しておくことができるので、自分の好みのワインを探す手助けにもなります。最近では一部アプリ(VIVINO)から直接ワインを購入できるシステムもある為、よりワインが身近になるのではないでしょうか。
ワインは複雑すぎてよくわかりません。何から覚えればよいですか?
まずはご自身が美味しいと思ったワインの国、もしくは品種を調べてみてはいかがでしょうか。そして国や品種ごとに飲んでいくうちに、自身の好みがわかってくるかもしれません。そこから少しずつ味わいの違いが分かってくると思います。さらに興味が湧いてきたらワインの教本などで品種の特徴や味わいの表現などを身につけていくとよいでしょう。ただし重要なのは、なによりワインを楽しむことです。どんな場所で飲んだか、どんなシチュエーションで飲んだか、誰と飲んだかでも感じるワインの味わいや印象は変わってくるかと思います。難しく考えずにまずはワインを楽しんでください。
高いワインと安いワインの違いは何ですか?
ワインの価格には様々な要素が絡んでいます。一般的に安価なワインと高級ワインではぶどうの品質や醸造方法、熟成期間で変わってきます。その他産地によって収穫量や労働賃金の違いによっても価格が左右されます。高いワインにはそれなりの手間と時間がかかっていますが、ただし、それだけではなく世界的な需要と供給のバランスによっても価格の変動があるので、必ずしも「高いワイン=美味しいワイン」という考え方だけではありません。
コンビニの数百円の安いワインで十分なのですが、ワインで何千円も支払う価値はありますか?
今は数百円のワインでもだいぶ品質が上がってきて美味しいものも出てきました。ただし、数千円のワインとなるとそれだけ上質なブドウが使用されていたり熟成期間も長くなったりと手間暇がかかり、味わいにも深みや複雑さなどが出てきます。その他、造りに拘った生産者の思いや哲学もワインに込められている為、ワインの背景にある物語を楽しむこともできます。ワインを楽しむ環境やシチュエーションによって購入するワインの価格を変えてみてもよいのではないでしょうか。
日本酒党です。ワインのおいしさがわかりません。
ワインも日本酒と同じ醸造酒になります。その為、素材は異なれども同じ仲間のお酒類と言えます。ワインは日本酒に比べ残糖度が少ないため、より辛口に感じられるのと、ぶどう由来や発酵由来の様々なアロマ(香り)が存在するので、表現もより複雑さがあるように思われています。しかし、今は多様な味わいのワインができているので、日本酒のように旨味を活かしたワインや、澱がらみのような濁ったワイン、常温でも美味しく飲めるワインなど選択肢も増えています。その時々の食事やシチュエーションに合わせながらご自身に合ったワインを試してみてはいかがでしょうか。
ワインに含まれているポリフェノールは、本当に健康に良いのですか?
ワインに含まれるポリフェノールの一種であるレスベラトロールは抗酸化作用を持ち、心血管疾患のリスクを低下させるとされています。ただし、健康に良いものとはいえ、過度な摂取は違った危険も伴いますので、過度な飲酒は気を付けましょう。
ワイシャツに赤ワインをこぼしてしまいました。何か対策はありますか?
ワイシャツに赤ワインをこぼした場合、すぐに対処することが大切です。時間が経つとポリフェノール成分が酸化して落ちにくくなります。まず、染み込みを防ぐためにティッシュや布で優しく押さえ、余分なワインを吸い取ります。その後、水で染みを優しく洗い流し、中性の洗剤を使用して軽くこすることで汚れを取り除きます。洗剤がない場合は炭酸水をしみこませてシミを浮かせるのも効果的です。そしてできるだけ早く衣類用の漂白剤を加えて洗濯をするとある程度のシミは取り除けます。
なぜ人々はワインに惹かれるのですか?
ワインには長い歴史と伝統があり、世界中に広まって、その土地独自の文化を形成してきました。その為、ワイン造りにはその国の環境や文化が色濃く反映され、さらにはその造り手の思想や哲学まで反映されていきます。シンプルな造りながらも、多種多様な品種から多様なスタイルのワインが生まれるのも魅力の一つです。さらにワインは日々変化していきます。瓶詰めしてからもその保管された環境によって味わいも変わり、抜栓後も変化を続けていきます。同じワインでも飲むタイミングによって味も変化する為、ワインの味わいには正解がありません。抜栓するまでその表情を知ることができないのもワインの魅力の一つに思えます。その瓶の中に閉じ込められた小さな未知の宇宙に人々は惹かれるのではないでしょうか。