『ここほれワンワン!』
「花咲かじいさん」の愛犬ポチがおじいさんに小判のありかを教えてくれるシーンは皆様ご存じの通りですが、スペインではアナグマが歴史的価値のある古代ローマの貨幣を掘り当てて話題となっています!
昨年、スペインの北西部アストゥリアス地域で、紀元200年~400年の後期ローマ時代に流通していた硬貨が209枚発掘されました。
この数はスペインで発見された硬貨としては最多でもあり、近くにはまだ大量の硬貨が埋まっているとして、発掘調査が進められています。
これらの通貨の発見により、ローマ崩壊によって蛮族がスペイン北部へ避難してきたと推測され、その当時の社会情勢の不安定さを反映していると指摘されています。
この発見は、アストゥリアス地方のラケスタ洞窟にある岩の割れ目に餌を探しにアナグマが入り込み掘り起こしたものとされ、アナグマが掘り出した硬貨だけでも90枚以上あったようです。
ミミズや虫、果実を主食とするアナグマにとっては、冬場は食料を確保するのが大変な季節でもあり、古代ローマの硬貨はただの食べられない塊でしかありません。
まさに猫に小判ならぬ、アナグマに小判ですね。
農作物を食い荒らす農家の天敵とされるアナグマですが、この時ばかりは考古学者にとって英雄となりました。
これらのコインは洗浄され、アストゥリアスの考古学博物館に展示されるそうです。
今回は野生のアナグマによる発見ですが、これが飼われているペットによる発見であれば、また違う夢が膨らみます。
私も小さい頃から実家で犬を飼っていますが、小さい頃は、はなさかじいさんのポチの存在をそれなりに信じていました。
そして「うちの子も頑張れ!」と。
しかし残念ながら未だ、鳥やら虫しか銜えてこない我が家のわんこですが、いつかお宝を掘り当ててほしいものです。
とはいえ、古代の生活が解明されていく考古学はロマンを感じます。
こうしたニュースはどことなく心をホッとさせてくれますね。
グリーンスペインと言われるアストゥリアス地方ですが、緑豊かな自然と歴史のある地域として、改めて興味が湧いてきました。
からっとしたイメージが強いスペインですが、そんな緑豊かな地域があるのもスペインの魅力の一つですね!
是非この地域もゆっくり旅してみたいものです。