スペインには牛追い祭りやトマト祭り、火祭りなど激しいお祭りが有名かと思いますが、ワイン生産国ならではのユニークなお祭りも開催されています。
それが先日6月29日に開催された『Batalla del Vino(ワインの戦い)』です。
スペインワインの名産地リオハで行われるワインを使ったユニークなお祭りです!
日本語に直訳するとワインの戦い、まさにワインバトルです。
バトルが始まるのは午前9時頃、リオハの町はずれにあるサン・フェリセス教会でのミサの後に町長のの合図によりスタートです。
飲むワインのお祭りは各地方でありますが、まさにバトルと名の付くだけあって、とにかく町中の人々がバケツや鉄砲に赤ワインを詰めて一心不乱に掛け合います。
あっという間に皆、来ている服はブドウ色に染まって、なんだか一体感が生まれますね!
この日は、もともと町の守護聖人である聖ペドロの日「聖フェリセス・デ・ビリビオの巡礼祭」の日でした。
その起源は12世紀頃と古く、アロとその近隣の村の間で起きた、土地を巡った争いがきっかけだったと言われています。
その争いはやがて裁判にまで発展し、裁判官はその争いを収めるために、聖ペドロの日に村の境界線に旗を掲げることを命じたそうです。
人々はその命令を守るため、聖ペドロの日にサン・フェリセス教会へ行き、ミサの後に村の境界線で旗を掲げるようになったのが儀式として定着していきました。
それがいつしかワインの街と知られるようになったリオハだけに派手なワインの掛け合い祭りへと発展していきましたが、その由来は謎だそうです。
街中でこんなにも大胆にワインを放出するなど、日本では考えられませんね!
野球の日本シリーズ優勝でしかお酒の掛け合いなど見たことありません。
後先考えずに、みんなが楽しければそれでよし!的な思考も時にはいいですね。
是非やりたいです!
ただ、この日子供たちはどうするのでしょうか?
やはりぶどうジュースを掛け合うのでしょうか?
日がな部屋に閉じ込めるなんてできるわけないですし、そのあたりは是非今後調査に行きたいものです。