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パラリンピック最多メダル保持者テレサ・ペラレス選手

いよいよパラリンピックも開幕しましたね。

開会式もストーリー性が一貫していた為に、あれこれ詰め込んだオリンピックの開会式よりも好評の声が多いようです。

さて、そんな熱戦が続くパラリンピックから、本日は競泳のスペイン代表選手テレサ・ペラレス選手をご紹介します。

なんと、彼女はパラリンピックのメダル最多保持者として、今大会で6回連続出場となります。

過去5大会で獲得したメダルは金銀銅合わせて26個。

実はオリンピック・パラリンピック合わせてメダル最多保持者は、現在引退している水泳のマイケル・フェルプス選手。

彼は2000年から5回連続出場し、2016年にリオ五輪で獲得したメダルを加えて合計28個とし、世界で最も五輪メダルを持つ選手となりました。

そんな「海の怪物」マイケル・フェルプス選手にあと2個のメダルまで迫っているのが、このテレサ・ペラレス選手です。

「テレサ・ペラレス選手(Teresa Perales)」

彼女は1995年、19歳の時に神経障害と診断され、その後わずか3か月後には下半身不随の身となってしまいました。

障害後、水中でのリハビリを続ける中で、足に感覚がなくとも、水中での無重力で動き回れる感覚に感動を覚え、水泳にのめり込んでいきました。

その後、みるみる実力をつけ、水泳を初めて2年後の1997年には世界選手権で優勝するまでになりました。

そして実力を認められ、2000年のシドニーパラリンピックに出場し、そのメダルストーリーは始まりました。

彼女は競泳選手としてだけでなく、教師や起業家、アラゴン州の政治家としても活動してきました。

さらには現在でも国境なき医師団として、母乳育児中の母親から子供へのエイズの蔓延を回避するための治療を提供する取り組みを支援しています。

生まれながらに障害を持つ人と、人生の途中で障害を負った人とではきっと、世の中の捉え方も違うのかと思います。

後者である彼女は、障害を負ったことで、自分を取り巻く世界の不条理を改めて理解し、その上で、自らが行動を起こし変革を訴えてきました。

そして、今度はスポーツの世界でも1つの変革に挑戦しています。

実は、パラリンピックが始まる数週間前に、彼女は腕に大きな怪我をしてしまいました。

その為、医師や大会委員からはメダル獲得には厳しい見方がされています。

それでも彼女はひたむきにメダルを目指し「最後の1秒まであきらめずに戦う」と宣言し、東京へやってきました。

今大会で3つのメダルを獲得できれば、彼女は最も多くのオリンピック・パラリンピックのメダルを持つ者として、記録を塗り替えることになります。

偉業がかかった今大会だけに、是非注目して頂きたいと思います。

改めて「あきらめずに戦う」。いい言葉ですね!

どんな状況下でもあきらめない。

「あきらめたらそこで試合終了ですよ」なんてセリフが思い出されます。

安西先生の言葉。

心に残っている方も多いのでは。

久しぶりに『スラムダンク』が読みたくなりました。

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