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カタルーニャ州 冬の風物詩 カルソッツ

寒くなると食べたくなる。

例えばおでん、肉まん、ぶり大根、ちゃんちゃん焼き、などなど日本には寒い冬になると無性に食べたくなるものってありますよね⁉🤤

そこまで気温が下がらないスペインの地カタルーニャ州でも冬の時期ならではの、国民が無性に食べたくなる食べ物があります。

それがこのカルソッツ。

そう!この真っ黒に焦げたネギです。

スペインのカタルーニャ州では1月~3月の間の冬の風物詩として週末など人が集まるときにこのカルソッツを楽しみにしています。

ただし、これは日本でいう長ネギではなく、実は玉ねぎ🧅なのです。

買ってきた玉ねぎを放置しておくと、頭からにょきにょき芽が伸びてきますよね。
簡単に言うとその伸びた芽を上手に育てたものが、このカルソッツに使われています。

その為、長ネギに比べて甘みがあり、とてもジューシーなのが特徴です。
日本でいうと下仁田ネギなどが近い味わいのように思います。

基本的にはロメスコソース(salsa romesco)につけて召し上がります。

これは、カタルーニャの伝統的なソースで、アーモンド、パプリカ、トマトの旨味が凝縮した万能ソースで、カルソッツ以外にも肉や魚など様々なお料理にも添えられます。

このカルソッツは日本では考えられないくらい、現地の人は一度に大量に食べます。隣で見ていても少なくとも50本は食べてるんじゃないでしょうか😲

さらに、このカルソッツはあくまでコース料理の前菜的な役割なのです。

カルソターダと呼ばれるお決まりのコースがあり、このネギを満足のいくまで食べた後に、パン・コン・トマテ、インゲン豆、ブティファラ(ソーセージ)、羊や牛肉のグリル、クレマカタラナ(カタルーニャ風プリン)というのが一連の流れです。

それも一品一品が大量です😂

たとえこのフルコースを4時間で完走するにしても日本人の胃袋にはかなりこたえます💨

もちろん、どのお料理もとても美味しいんですけどね💦

このカルソッツはネギを丸ごと豪快に炭火にかけて、中までしっかり火を通します。その為、外側は丸焦げになるので、食べるときは軍手をしながら食べたりもします。

外側の焦げたところを握って、緑の葉の部分を引っ張ると白くてみずみずしいネギが現れます。

そして、たっぷりのロメスコソースを付けてカニを食べる要領で丸ごとペロリ😋

なんともたまらないネギの甘みとナッツの香ばしいソースが病みつきになります!

さらに、昔は農家の家として使われていたマシア(Masia)と呼ばれる一軒家をレストランにしているところも多く、屋外で食べることができるため、天気が良い日はなおさら気持ちが良いですね🌞

今年はコロナで人が集まることが制限されている為、現地でもネギが余ってしまい農家さんも苦しんでいるようです。

冬でも温かいカタルーニャの風物詩。早くまたあの光景を楽しみたいですね!

冬場のカタルーニャを訪れた際は、是非お試しください😁

ということで、今回はカタルーニャの伝統的な農家より「マシア・ティント」。

農家さんが丹精込めて育てられたブドウからは、素直で滋味深い味わいが楽しめます🍷

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